いつもと違うポテトサラダを探して見つけたコルカノン
う~ん……
どうしたの?ママ?
夕食にポテトサラダ作ろうと思ったんだけど、いつもと同じだとつまらないなあと思って…
いつものポテトサラダと違うポテトサラダなんてあるの!?
日本でも好きな人が多いポテトサラダ。副菜としてもちょうど良く、定番のメニューですよね。でも、たまにはちょっと違ったタイプをためしてみたい…。
そう思って探して見つけたのは、アイルランドのポテトサラダ「コルカノン」。
いったいどんな料理なのでしょうか。
コルカノンってどんな料理?
コルカノンはアイルランドで食べられているジャガイモ料理で、ポテトサラダのように日常的に食べられる定番メニューです。通常のポテトサラダは茹でたジャガイモをマヨネーズで味付けをしますが、コルカノンにマヨネーズは使いません。茹でたジャガイモにバターと生クリームを加えてマッシュポテトにし、カリカリに炒めたベーコンとキャベツ、もしくはケールを加えて作るのです。
マッシュポテトにキャベツ?美味しいの?と疑問に思ったのですが、実際に食べてみると、クリーミーなマッシュポテトとバターで炒めたベーコンとキャベツのコクが相まって、何とも言えず美味しいんです。
「コルカノン」とは、ゲール語で「白い頭のキャベツ」という意味ですが、白いマッシュポテトにキャベツの優しい緑とベーコンの赤が映え、意外にも華やかな見た目に。
日常的に食べる料理としてだけでなく、アイルランドが起源のお祭りの「ハロウィン」やアイルランドの祝日「聖パトリック」などの特別な日の料理としても食べられるそうです。
こんなに美味しい料理があるなんて、アイルランド料理ってなんて素敵なんだろう!作って食べるうちに、アイルランドにもアイルランド料理にもどんどん興味が出てきました。
そういえば、アイルランドは国も料理も日本ではあまり知られていないですよね。
そこで、コルカノンのレシピをご紹介する前に、アイルランドやアイルランド料理のについてご紹介します。アイルランドの魅力を知って、コルカノンを食べると、もっともっと美味しく感じるはずです!
アイルランドってどんな国?
ママ、アイルランドってどんな国なの?
う~ん…イギリスの近くにある国なんだけど、よく知らないなあ…
北海道より少し小さい、自然豊かな美しい国
アイルランドは、イギリスの西、北大西洋に浮かぶアイルランド島に位置します。日本から飛行機の直行便はなく、ロンドン経由が一般的で、乗り継ぎ時間により変わりますが、早いものだと16時間くらいで到着します。
人口も国土の広さも北海道を少し小さくしたくらいの国で、北海道より北に位置しますが、暖流のメキシコ湾流の影響により、1月の最高気温平均は6℃、7月は15℃です。東京の最高気温平均が1月が6℃、7月が26℃だということ考えると、夏は冷涼ですが、冬は日本と同じくらいの寒さになります。比較的過ごしやすい気候ですが、非常に天気が変わりやすく、一日のうちに四季があるといわれるほどです。
小さな国ではありますが、2021年の1人あたりの世界のGDPのランキング3位となるほど裕福な国であり、「エメラルド島」と言われるほど緑豊かな美しい国で、避暑地としても人気です。
アイルランドの情報を一覧にまとめてみたよ!
・日本からの距離:最短で16時間
・人口も国土も北海道を一回り小さくしたくらい
・最高気温平均は1月6℃、7月15℃で緯度が高いが過ごしやすい気候。
・2021年の1人あたりの世界のGDPのランキング3位
妖精が息づくハロウィン発祥の地
「エメラルド島」以外にも「妖精の国」という通り名のあるアイルランドですが、これはアイルランドに伝わるケルトの神話や伝承の影響です。ケルトの神話や伝承には、様々な妖精が登場し、他国の文化にも影響を与えています。
中でも有名なのが、レプコーンと呼ばれる靴職人の妖精。グリム童話に出てくる、『靴屋のこびと』のモデルになったともいわれています。人気児童文学のハリーポッターシリーズに出てくる妖精や怪物たちも、ケルトの妖精から着想を得たと作者のJ.Kローリングさんが答えています。
また、日本でも定着してきた「ハロウィン」は元々はアイルランドのお祭り。「サウィン」と言われる収穫祭が起源で、お祭りの間は日本のお盆のようなお祭りです。
アイルランドのサウィンも日本のお盆同様に先祖の魂が帰ってくることになっているのですが、よい霊だけでなく、悪い霊もやってきます。人々は悪霊から身を守るために、祭りの間は悪霊と同じような格好をしたというのが、仮装のルーツです。
ハロウィンのトレードマーク、カボチャのジャック・オ・ランタンも、元々は、カブをくりぬいてランタンを作っていたそう。アメリカに新天地を求めて渡ったアイルランドの人たちが、アメリカでより手に入りやすいカボチャでジャック・オ・ランタンを作り、今のような形式に広がったのです。
アイルランド料理とは
アリルランドは緑豊かな妖精息づく素敵な国!と分かったところで、やっぱり知りたいのはアイルランドの料理についてですよね。
それでは代表的なアイルランド料理をご紹介しましょう。
アイルランド料理の特徴
アイルランドは農業国で、国土の8割は農耕地。特にじゃがいもは冷涼なアイルランドの気候でもよく育ち、主食としても食べられることもあり、アイルランド料理を語るには欠かせない食材です。
また、素材の味を活かしたシンプルな調理法と味付けなのも特徴。ある物で、手軽に美味しく作れる家庭料理が多いため、いつもの食事メニューに取り入れやすいのも嬉しいところです。
代表的なアイルランド料理
フィッシュアンドチップス
日本でも有名なのがフィッシュアンドチップス。フィッシュは白身魚のフライで、チップスはフライドポテトのこと。フライドポテトは子どもも大好きなメニューなので、喜ばれること間違いなしです。
シェパーズ・パイ
こちらもジャガイモを使ったシェパーズ・パイと言われる、ラム肉のひき肉炒めの上にマッシュポテトをのせてオーブンで焼いた料理など、様々な料理があります。
ソーダブレッド
アイルランド発祥のパンと言われるのが、ソーダブレッド。「ブレッド(パン)」と名前についていあすが、イーストで発酵させる一般的なパンとは違って重曹を使って作ります。発酵させる手間がないため、クイックブレッドと呼ばれることも。「朝食のパンがない!」なんて時にもサッと作れて重宝しますね。
アイリッシュシチュー
羊肉かラム肉を玉ねぎとジャガイモを一緒に煮込んだ料理。最初に肉と野菜を炒めないところが他のシチューとは異なるところです。素材の味を活かしたシンプルなシチュー。
コルカノンの作り方
さて、前置きが長くなりましたが、コルカノンのレシピのご紹介です。
じゃがいもはどんな種類でも構いませんが、アイルランドでは日本の男爵芋に似たほくほく食感のタイプを使用して作るそうです。もしスーパーにあれば男爵(丸くて芽のあるもの)がおすすめです。
<材料>(4人分)
じゃがいも 280g
生クリーム 大さじ2
牛乳 大さじ1
塩 ~小さじ1/2
ベーコン 30g
キャベツ 60g
バター 10g
※生クリームを牛乳に変えてもおいしいです♪
<作り方>
1、良く洗ったじゃがいもを、鍋に水と入れ竹串がスッと通るまでゆでる。
2、ゆで上がったじゃがいもをざるに揚げ、手で皮をむく。暑いのでふきんやさらしに包みながらむくと上手くむける。
3、2をボウルに入れ、マッシュし、生クリーム・牛乳・塩を入れて味を調える。
4、フライパンにバター(分量外)を入れ火にかけ、温まったら1cm幅に切ったベーコンとざく切りのキャベツを入れて炒める。
5、4を3に加えて混ぜ合わせると出来上がり。
まとめ
いつもと違うポテトサラダを探していたら、マッシュポテトにベーコンとキャベツを混ぜたアイルランドのポテトサラダ、コルカノンに出会いました。
意外にも知らないアイルランドの文化や料理を知ることで、益々コルカノンが美味しく感じますよ。
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