よし!今年のハロウィンにはこれを作ろう!
ママ、何作るの?
ハロウィンの本場、アイルランドのお菓子「バームブラック」よ。
レーズン沢山で美味しいの♪
レーズン好き~!
バームブラックというアイルランドの伝統菓子をご存知ですか?スパイスの香りとレーズンの甘さが美味しい素朴なパウンドケーキのようなお菓子です。アイルランドではハロウィンの日に食べられており、中に指輪などを入れて一年の運気を占って楽しんでいます。今年のハロウィンはアイルランドのバームブラックでハロウィンを盛り上げてみませんか?
バームブラックってどんなお菓子?
バームブラックとは、ハロウィンの時期にアイルランドで食べられる伝統的なお菓子です。
紅茶やスパイスがほのかに香り、レーズンの甘みが美味しい素朴なフルーツケーキのような味わい。バターをほとんど使わないためパウンドケーキよりあっさりとしていますが、しっとりとした仕上がりです。
「バーム」とはゲール語でイーストを使ったパンという意味で、元々はエールビールを作った後の酵母で作られていたため、バターを少量しか使わないのはその名残なのかもしれません。発酵させる手間がかかることもあり、家庭ではベーキングパウダーと紅茶で作るレシピが一般的です。
どうしてハロウィンに食べられるの?
何故ハロウィンの時期に食べられていたかという起源は分かりませんが、ハロウィンの時期になるとアイルランドのお店にはバームブラックが並び、ハロウィン当日には夕食の後に食べられる習慣があります。
元々古代ケルトでは、11月1日は新年の始まりとされており、10/31は死者が帰ってくるサーウィン(Samhain)という祭日でした。日本でいえばお盆や大晦日のような日。おはぎやおせち料理を食べるように、アイルランドではバームブラックを食べてきたのでしょうね。
バームブラックで運勢を占う?
行事食として食べられてきたバームブラックは、これからの1年の運勢を占うアイテムでもありました。ケーキの中に占いアイテムを練り込んで焼き、切り分けた時に入っていたアイテムで占うことができます。占える運勢は入れるアイテムによって違い、指輪が当たった人は1年以内に結婚ができる、コインが入っていた人は金運がアップ、布切れが入っていた人は運が下がる、など様々です。
クリスマスに食べるイギリスのクリスマスプティングや、新年に食べるフランスのガレット・デ・ロワなど、占いができるイベントのお菓子は世界中にもあるようです。家族が集まる新年にはイベントとして食べられるお菓子がつきものなのですね。
バームブラックのお薦めレシピ3選
早速バームブラックを作りたい!と思った方に、おすすめのレシピをご紹介します。
こちらは料理・食文化研究家の庭乃桃さんのレシピ。バターなしのレシピなのに驚くほどしっとりとして美味しいです。大学院でヨーロッパの歴史と文化を専攻されたそうで、レシピだけでなくハロウィンについてのコラムなどもあり、読めばよりバームブラックを美味しく食べられますよ。
KALDIマニアで知られる料理研究家ヤミーさんのレシピ。ホットケーキミックスを使っており3STEPで作れる手軽さです。型を使わないので道具を揃える必要がないのが嬉しいですね。
こちらは都内でアイリッシュレストランを営むアイルランド出身アラン・フィッシャーさんのレシピ。本場アイルランドの味を試したい方におすすめです。
実際に作って食べてみた感想
今回は最初にご紹介した庭乃桃さんのレシピで作りました。100均で購入したパウンドケーキ型にもぴったりのサイズ。「バターを塗って食べても…」と書かれていたので、甘さ控えめの味を想像していましたが、レーズンの甘みがきいた満足する食べ応え。バターなしなのにしっとりと美味しく驚きました。紅茶とスパイスの香りが鼻から抜けますが、2歳と小2の子どもたちも美味しい!と絶賛する日本人の口にも合う味です。ぜひ濃く淹れたミルクティーとともに召し上がってください。
レーズンたっぷりで美味しかったよ♪
まとめ
バームブラックは昔からアイルランドで食べられていたハロウィンの伝統菓子。占いができたり、子どもにも大人にも愛される味だったりと人気です。今年のハロウィンはたっぷりのミルクティーとバームブラックで楽しんでみませんか?
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